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​すぺーすぴいかについて

【ぴいか】は、英語で「なきうさぎ」のことです。
このページでは、ぷりずむの野外活動についての報告をします。

ぷりずむは登山・キャンプなど沢山のさんの野外体験をしましたが
その中でも思い出深い2015年の白滝キャンプについてお伝えします。



遠軽町は白滝キャンプの思い出
​私がこのキャンプ地を推薦したのは、子どもたちにも旧石器時代の巨大石器工場の地を体験をしてもらいたかったのと、白滝高原キャンプ場の自動販売機さえ近くにないという環境が「自己解決能力」を伸ばしていくのではないか・・・と思ったからでした。
 計画を練っていざキャンプと意気込んだキャンプの直前、豪雨がなんと線路の土砂災害を引き起こし、石北本線が不通になるというアクシデント、急遽路線バスを確認、さらに車が手配できなくなり荷物の軽量化を図る必要に迫られたり、気圧が安定せず雷注意報が出るかも・・など最初からジオ(地球)からの難題を突き付けられましたが、子どもたちはいつもの「痛い」「かゆい」「めんどくさい」「喉乾いた」などの文句もなく、バスに乗ったり、石器を作ったり、テントを立てたり、星を見たり、五右衛門風呂を沸かしたりして入ったり、、さらに平山登山で滝行を見たりといつもはできない体験を堪能したのでした。
​ かなりハードなアウトドアでしたが、色々な知恵を持ち寄ることで自己解決と危険回避能力のスキルアップが出来たと確信できた楽しいキャンプ&登山でした。


白滝キャンプ編
2015年の8月に私の大好きな白滝高原キャンプ場にぷりずむのみんなを誘ってキャンプをしました!その時のテーマが「自己解決能力と危険回避能力のスキルアップ」でした。(実はボスの文章を見て思い出した(^^;))なるべく自分たちでやり遂げることを目標に、まずは獲物獲得の武器作りを!!と思い、マンモスハンターの地白滝のジオパークセンターで鏃を作ることから始めました(結構発想が無謀(笑))その時の室橋ボスから頂いた感想文が秀逸でしたので、ここで紹介させてください
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ぷりずむ主催の2015年度サマーキャンプは「自己解決能力と危険回避能力のスキルアップ」をテーマとして8月上旬に紋別郡遠軽町の白滝高原キャンプ場で行われた。
初日の昼は、白滝駅近くにあるジオパーク交流センターで、黒曜石を鹿の角で叩きながら鏃にしていく作業を体験した。白滝は、日本でも有数の黒曜石生産地で、およそ2万年前の石器が発掘されている。このことにちなんだ博物館の催しに参加したわけである。
子どもたちに交じって大人も一緒に作業に取り組んだが、一番先に完成させたのは、ぷりずむに所属する青年だった。彼がただ一人、指導員から作り方を称賛されていた。
​黒曜石の縁を、力を加減しながら叩き割っていき、最終的に鏃の形にする。叩き方ががまずいと思わぬ方向に石が割れてしまい、もやは適切な形に整えられなくなってしまう。慎重かつ大胆に作業を進めなければ、よい鏃にならない。その昔、きっと彼のような青年が優秀な石器の作り手として、周りの人たちから頼りにされていたのだろうなと思った。
​発達障害のある子どもたちの多くは、学校教育に馴染むことが難しい。学校にうまく適応する子どもたちが「良い子」とされるが、発達障害のあることもだちの多くがそのように評価されることは少ない。しかし石器作りで一番になった青年は、その昔であればその腕を、周りの人たちから信頼されていたことであろう。おそらく私たちも、一緒に石器つくりを体験しなかったら、彼のこのような才能を発見できなかったかもしれない。
​発達障害のある子どもたちがもつ才能は、現代社会においては残念ながら日常生活の中で発揮されることは少なく、このような非日常的な行為の中に見いだされるのかもしれない。しかし、これは子どもの責任ではなく、現代社会が彼らの才能を見出すことなく「障害児」にしてしまっていることに責任があるといえるのではないだろうか・・・。その晩ぷりずむのお母さんたちが用意してくださった素晴らしい夕食を堪能しつつ、そんなことを考えていた。                   室橋 春光

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